“コンサル”になりたい学生の皆さんへ
こんにちは、わらです。
先日、リクルートスーツを着た就活中?の方を電車でお見かけしました。
不要普及の外出制限がかかる中、なかなかOB訪問にも行けていないのかなと思っています。
そこで、今日は、“コンサル”という職業について、ある総合コンサルで2年働いてみた私なりの見解を共有します。※あくまで私見です。
就活生の皆さんの中で、少しでもイメージがわくきっかけになれば幸いです。
就活生の方から聞かれた質問
就活生の方からOB訪問を受けた際、聞かれたことがある質問は、
今日は、1つ目の職種ごとの違いについて、総合コンサルにおいて私が経験したことをベースにお話しします。2、3、4つ目については、追々投稿する予定です。
世間のコンサルのイメージ
最近では、学生の就活ランキングでもマジックワード”コンサル”が人気を集めているようです。
最新の東大京大ランキングは こちら 6月1日就活解禁 。これは2つの解禁を意味している。 1つ目は…
正直、当該業界で働く立場としては、学生さんから人気があるのはちょっぴり嬉しい気持ちもありますが、
一方でランキングだけ見て就職決めないでね・・・?と不安な気持ちにもなります。
実際、先日、こんなTwitterの投稿を目撃しました。
学生「外資コンサルを受けてます。」
私「例えば?」
学生「BCGやPwC、あとアクセンチュアなど」
私「幅広いね。これから絞る感じだよね。アクセンチュア受けてるってことはNTTデータとかIBMも興味あるの?」
学生「いえ。コンサル志望なので」
学生の言うマジックワード"コンサル"の理解は難しい
— はが | 人事/採用ブランディング (@HR_HAGA) March 31, 2020
これらの情報を見る限り、世間での”コンサル”のイメージはどうやら憧れの職業であると言えます。同時に、”コンサル”は大衆化し、学生の中で十分に”コンサルの中身”の違いが浸透しきれていないのだろうと思います。「”戦略コンサル”(的なこと)がやりたい」と言って総合コンサルに入社してしまうと、場合によっては入社後のミスマッチにつながってしまうかもしれません(泣)
戦略コンサル、経営コンサル、ITコンサルって何が違うの?
全ての職種を一通り経験した私の印象では、例えるならこんな感じです。
- 戦略コンサル=空軍
- 経営コンサル=陸軍
- ITコンサル=海軍?
突然意味不明なことを言ってすみません。
職種の呼び方は、会社によって違うと思います。ただ、職種名や仕事内容で大体このイメージは当てはまるのではなかろうかと思います。
戦略コンサル(空軍)
全社における経営戦略、新規事業戦略、M&A戦略などトップテーマを取り扱います。最も就活生のコンサルのイメージに近い職種だと思います。
経済学や経営学の学術的な知識を用いたり、トップダウン的に物事を推進していく印象です。上から攻撃する、という意味で先ほど空軍という例えを用いました。
大学の外部講師を兼任する方もおられ、スマートな方が多く、戦略コンサルを憧れる人は多いです。そして、戦略コンサルをやっている人からすると、他のコンサル業はコンサルではない、と思っている人もいる、という話もあります。また、初めてのお客様には、学歴を含めた自己紹介を行うため、学歴の高い人や、MBA出身者が信頼を得やすい職種とも言えるでしょう。
プロジェクト期間は1~3ヶ月くらいの比較的短いものも多いです。
2000年代半ば以降でしょうか、世の中で事業の”取捨選択“が求められる中、たくさんある選択肢をもれなくダブりなく洗い出し、選定するという戦略コンサルのやり方は大きなインパクトを持ちました。最近では、ロジックばかりでは通じない事項も増えてきたこともあり、企業の中に入り込んで業務を遂行することも増えているようです。
経営コンサル(陸軍)
人材、会計、物流など、1つの企業の中で抱えている課題を取り扱う印象です。ドラマや漫画で描かれるコンサルは経営コンサルが多い印象もあります。
現場に常駐したり、頻繁に出張に行ったりなど、現場との距離が近いことも特徴です。地道に現場に足をつけて戦う様という意味で、先ほど陸軍という例えを用いました。
お客様先にいるプロジェクトの発注者からはコンサルは歓迎されていても、残念ながらその発注者の方の部下の方からも歓迎されているとは限りません。地道にお客様から信頼を勝ち取ることが得意な忍耐力のある人が有利な職種と言える気がしています。あまり学歴は重要視されず、人柄が重要と言えます。また、私の会社だけかもしれませんが、なぜかバリキャリ女性が多いです。お客様からの警戒が弱いのでしょうか。
プロジェクト期間は半年くらいが多い印象です。
ITコンサル(海軍)
お客様のデジタルトランスフォーメーションの要望に対し、どのようなシステムが良いかを考え、その要件をシステムに落とし込むまでを取り扱う印象です。世間からは最も”コンサル”とは認識されておらず、私の会社では新入社員のミスマッチが最も多い職種です。
エンジニアとの綿密なコミュニケーションや、時にはSAPなど既存のパッケージシステムを活用します。海外の工場にも同じシステムを導入したいという要件も多く、海外出張も多い印象です。SAP2025年問題(2030年に延期されたようですが)などもあり、お客様からのご依頼も多く、会社にとっては稼ぎ頭とも言える職種と言えるでしょう。戦略コンサルや経営コンサルに比べてプロジェクトメンバーの人数が多い、プロジェクト期間が長い、という特徴もあります。海外やプロジェクト規模のビッグオーシャン?という意味も込めて、先ほど海軍という例えを用いました。
アプローチは経営コンサルに近く、現場に入り込むスタイルが多い印象です。システム関係は一度覚えてしまえば、何度か同じプロセスを使い回すことが可能であったり、困難になるポイントが事前に予測しやすいことから、コンサル職種の割りに働きやすいことが特徴と言われています。そのため、働くママさんも多い印象です。
プロジェクト期間は1年以上のものが多いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
正直、どんなコンサルになっても初期で身に付けるべきスキルは共通しています。
下記の本は、1年目の時に読む人が多い書籍なので、ぜひ参考にしてみてください。