【映画】スクリューボール・コメディってなに?代表作『赤ちゃん教育』を観た感想

こんにちは。アラサーOLのワラカミです。

今日は、アラサー女子にもオススメしたい映画のジャンル、“スクリューボール・コメディ”をご紹介します!

代表作の『赤ちゃん教育』(1938)の感想についてもまとめていきます!

 

本記事でわかること

  • スクリューボール・コメディがどんなジャンルかわかる
  • 赤ちゃん教育という映画の感想がわかる

スクリュボール・コメディって何?

スクリューボール・コメディ(Screwball comedy)とは、1930年代初頭から1940年代にかけてハリウッドでさかんに作られたコメディ映画のことです。1930年ごろ、20年ほどハリウッドではラブ・コメディを描けない時代がありました。
もちろん、妖艶なキスシーンなどはNG。そんな時、”スクリューボール・コメディ”は男女が夜の道を散歩するなど、観客には登場人物の二人の関係を妄想させつつ、表面上はあくまでドタバタ”コメディ”として描写しました。

住む世界が異なる男女のラブ・ロマンス、常識にとらわれない登場人物、テンポのよい洒落た会話、つぎつぎに事件が起きる波乱にとんだ物語などを主な特徴とする[1]。「スクリューボール」は当時のクリケットや野球の用語で「スピンがかかりどこへ飛ぶか予測がつかないボール」を指し、転じて突飛な行動をとる登場人物が出てくる映画をこう呼ぶようになった[2]

Wikipedia

スクリューボール・コメディの歴史

時代背景 -女性の社会進出と1929年世界恐慌-

1920年代、「繁栄の20代」とも呼ばれるほど、アメリカ経済はかつてないほど繁栄をほこっていました。中でも工業の発展が目覚しく、自動車のFordなど大量生産・大量消費が定着した時代です。都市部を中心に舞台や映画・ラジオ・ジャズ音楽のような大衆文化が開花しました。
また、工業の発展は女性の社会進出にもつながったと言われています。熟練の技を必要としない作業は、結婚前の若い女性の労働力を当てにしていました。

しかし、1929年ニューヨーク株式市場の大暴落により、世界恐慌が勃発しました。資本主義諸国は、輸出制限・関税引き上げ・経済ブロックの形成など、国際協調と安定の時代は終わったと言われました。

失業者が1000万人を超え、1933年には当時のフランクリン・ルーズベルト大統領が「ニューディール政策」を実施し、政府が生産調整や公共投資を積極的に行いました。

そのような時代だからこそ、人々は”スクリューボール・コメディ”のような、ひとときの慰安を確実に提供する作品ジャンルを求めていたようです。

『赤ちゃん教育』(1938)の感想

ヒロインは当時の憧れ・ホークス的女性像そのもの!

同作品の中で、キャサリン・ヘプバーンが演じるヒロインのスーザンはホークス的女性像の典型例と評されています。ホークス的女性とは、ハワード・ホークスの映画にヒロインとして登場するような、機知とカリスマを持った強気な物言いをする女性キャラクターを指す映画理論用語です。

ホークス的女性像は心情を思うままに話し、男性の相手役と機知に富んだふざけた会話を交わし、個人的、性的に欲しいと思ったものを得るために行動を起こす。早口で率直であり、議論では男性を負かすこともできる[10]。肉体的には、ホークス的女性像は古典的な美女ではないが、むしろ身体的に美しい特徴を持っているというよりは活力とカリスマが魅力である[6]。ホークス的女性像と考えられる女性キャラクターは、舞台設定から一般的に期待されるような女性の性役割を超えて行動し、自身と自らの選択について明確な決断を行い、行動する。男性主人公同様あだ名で呼ばれることも多く、このためホークス的な女性キャラクターは性的欲望の対象よりは「仲間のひとり」とみなされる点で、この当時の他の女性典型と特に異なっている[11]。しかしながら、ホークス映画において監督が女性を平等に扱うことにより、誘惑的な魅力や優しさといった女性的とされる性質がなくなることはない。ホークス映画に登場する女性の強さにより、他の点では物静かでおずおずした男性の男らしさがしばしば引き出されるようになる[8]。ホークス的な女性キャラクターは、貴族階級の出身で労働者階級の勤労者男性の理想を評価するようになるか、自身が普通の人々の利益のために戦う勤勉なプロであることも多い[10]。ホークス自身がこのような女性が好きだということを、1982年の『監督ハワード・ホークス「映画」を語る』で一章にわたり、ジョゼフ・マクブライドに詳しく語っている[12]

Wikipedia

平成生まれOLの感想

ヒロインの女性は、本当にルールも関係なく無茶苦茶なアクシデントを連発していきます。私なら相手役の男性”デイヴィッド”にはなりたくないなぁと観賞中は終始思えてしまうほど。

「それでもあなたの側にいたい!」
婚約も決まっている男性に対して、なかなか私には言えないなぁと思いました。

「一生懸命、役に立ちたいと思ってやったのに、全部うまくいかなかった」
これは、かなり共感しました。一生懸命で活発だけど、うまくいかない。そんな彼女を、結局最後は優しく受け止めてくれる男性像は、確かに社会進出したい女性にとっては理想系かもしれません。車を活発に運転するスーザンの姿はカッコ良かったです。

動画配信情報

現在、U-NEXTでは、赤ちゃん教育は配信されていませんが、下記のスクリュー・ボールコメディをみることができます。

  • 「ヒズガールフライデー」

ぜひ試しに1本みてみてください!

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