【映画・感想】『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』をみた感想-偉大なる変人の生き方を学ぶ-

こんばんは。
そろそろ、自粛生活も終わりでしょうか。

今日は、映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』を観賞し、
自分の生き方や、センスを見つめ直すのに良い映画だったため、感想を書きます。
個性を貫く生き方をしたい人には、一見の価値ある映画だと思います。

マノロ・ブラニクは、あの「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公が愛して止まない靴のブランド。
当該ブランドデザイナーの”偉大なる変人の生き方”を映したドキュメンタリー映画です。

引用元:https://www.fashion-press.net/news/33507

★映画情報

おすすめ度
公開年2017年
監督マイケル・ロバーツ
ジャンルドキュメンタリー
配信情報Amazon Prime Videoで配信中

★こんな人にオススメ

  • 自分は少し変わり者だと思う
  • 自分のスタイルの貫き方を迷っている
  • 美しいものが好き

Manolo Blahnik(1942- )

引用元:公式サイト

1942年11月27日、スペイン人の母とオーストリア・ハンガリー人の父の間に、スペインのカナリア諸島ラ・パルマ島サンタクルスで生まれる。スイスのジュネーブで教育を受けた後、65年渡仏。ニューヨークを訪れた68年に、当時、米版「ヴォーグ」の編集長だったダイアナ・ヴリーランドから、靴にフォーカスを当てるようアドバイスされ、その助言に従い独学で靴作りを学ぶ。
引用元:公式サイト

変人なら変人として生きる方が人間らしい

彼の立ち振る舞いや言動は特徴的。
どこか、吹っ切れた印象。

誰かと住むのも、チームで働くのも無理

世の中の大半は、内心ではどこか同じことを思いながら、
人の目が気になり、気を使い、日々悶々としながら
内にエネルギーを蓄えこみ、ロボットのように笑うでしょう。

それに比べ、潔く、無理なことを無理と公言することが、
これほどまでに人間らしいとは。

自分を貫いていい
周りに迎合する必要はない
それでも生きていける

そんな勇気をもらいました。

仕事とプライベートに境界線を引かない

仕事のヒントは、日常にあるのかもしれません。

マノロ氏のデザインは、身の回りにある、ありとあらゆるものを取り込み、無意識のうちに自分の中で消化することで生まれます。
歴史、友人、アフリカや、母国シチリア、イタリアなど各国の文化、文学、絵画、彫刻、建物等、映画で紹介している作品のモチーフは数の多さたるや、圧巻です。

例えば、下記のゴヤの『アルバ公爵夫人像』の絵を見て、
普通の人ならば、まずどこを見るでしょう?

引用元:Wikipedia

黒いドレスに身を包み、赤いスカーフを腰にまき、
曇り空の下で、野原に一人たたずんでいます。
そして、指がどこかを指しています。

この作品の真の意味は、
指が示している地面に「ゴヤだけ / Solo Goya」という文字が刻まれているという作品です。
つまり、愛人を描いている絵です。

言われてみれば、描かれている靴は、そのミステリアスで、
女性の美しさを引き立てているということに気がつきます。

実際、マノロ・ブラニクのデザインによく似ています。
※以下は、Wikipediaから参考で拾ってきたマノロ・ブラニクの靴の画像です。
※上記の絵との直接の関係性は確認していません。

(参考)マノロ・ブラニクの靴

もちろん、彼がデザイナーという特殊な仕事をしているということはありますが、
それでも絵を見る時に、靴であったり、その靴が包んでいる足そのものに対して、
ある種のフェチズムを感じながら、その視点で物事を見ていると言えます。
これだけ、夢中になって、足と向き合っている人と、
そうでない人であれば、そこに費やしている時間と熱量には大きな差があるでしょう。

履く人が綺麗に見える靴を作る

引用元:https://www.fashion-press.net/news/33507

靴を履くのは、その靴を買った人です。
仕事ならば、当たり前のことですが、
社会が認める変人と、認めない変人の差はここでしょう。

相手が喜ぶものを作ることと、
自己流を貫くことは、共存できるのです。

おわりに

映画を見る限り、
かなり個性的な人なのだろうと思われます。

ただ、最も大切なことは、
彼がかなりの熱量を持って仕事に取り組み、
結果、たくさんの人たちが喜んでいるという事実です。

“個性を貫いて生きる”
“人の喜ぶ仕事をする”

個性を持って社会とつながることが可能であることを学ばせてくれる作品でした!

気になった方は、現在Amazon Primeで視聴可能です↓
ぜひご覧ください↓


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