2020年、パンデミックの影響が様々な業界に影を落としています。
そんな中、おうち時間が増えたことで、需要が急増した食材と、そうでない食材があることをご存知でしょうか?
【増加】麺類の消費量
まずはこの数字。
4月の家計調査によると、その前の月と比較して、なんと!
パスタの消費が70.5%も増加しています。
他にも増加した食材としてはこんなものが。
家で過ごす時間が増えた一方で、調理するのが面倒臭いという理由から、
麺類の買い溜め需要が伸びたと考えられています。
元々、夫婦共働き世帯の増加などの理由から、
冷凍食品や中食(お弁当など)に代表される“食の簡便化”の流れはありました。
その流れが一気に加速したということになります。
私が立ち寄った、とある高級なスーパーも、この状態↓↓
【減少】米の消費量
対して、日本人の主食といえば、そうお米です。
お米の需要はというと、『20年産米、6年ぶり下落』と日経新聞が報じました。
コメ市場で2020年産米の需給が緩むとの見方が広がっている。コメの生産調整(減反)廃止後も産地は増産に慎重だ。にもかかわ…
コメ市場で2020年産米の需給が緩むとの見方が広がっている。コメの生産調整(減反)廃止後も産地は増産に慎重だ。にもかかわらず、過去の新米卸値の上昇に伴うコメ離れと新型コロナウイルスに伴う中食・外食需要の激減で供給が需要を上回る見通しだ。6年ぶりに新米卸値が下落する可能性もありそうだ。 [日本経済新聞 2020/7/2]
コメの需要量が食の多様化や小売価格の上昇で年間10万トンずつ落ちるなか、需要増の「頼みの綱」(農水省関係者)は外食向けだった。米穀安定供給確保支援機構(東京・中央)によれば、1人が中食・外食で1カ月に消費する精米の量は19年度が1.5キロと5年前より13%増えた。家庭内が3.1キロと3%減ったのとは対照的だ。[日本経済新聞 2020/7/2]
私は学生時代は農学専攻だったこともあり、以前、米農家さんから今は外食向けに切り替える農家が増えているんだ〜という話を聞いたことがあります。
食の多様性という観点からは、元々の消費量が多い米は、他の作物が登場するほど需要を奪われる一方なので、
“コメ離れ”が進んでしまうことは仕方がない側面があるのは否めません。
なぜテレワークでは米よりパスタが選ばれたのか考えてみた
しかし、米とパスタはいくら代替材とはいっても、
どちらも保存のきく作物です。
コロナショック以前に、”食の簡便化”や”コメ離れ”という問題があり、
需要の増加/減少傾向あったとはいえ、
この”コロナ”や”おうち時間”という新しい特徴をによって、
なぜその傾向がより強く表面化する形になったのだろうかと考えました。
理由1:テレワークといっても休みは1時間。パスタは3~5分で1食が完成。
一般的な会社員の場合、お昼休みの時間は、どれくらい確保できるでしょうか?
おそらく1時間程度ではないかと思います。
昔はその限られた時間で、社食やお弁当を食べたり、同僚とランチに出かけたりしていました。
その1時間という時間は、在宅ワークに切り替わったからといって変化するものではありません。
実際に、私も在宅ワークをしている立場として、その限られた1時間で手っ取り早く食事は済ませたい。
【パスタの場合】
必要なもの:パスタ、ソース
調理時間:5~10分で完成
1人前など分量調節も超簡単。
トマト缶やパスタソース、ベーコン等、保存のきく食材ばかりでも何とかなります。
【米の場合】
必要なもの:米とおかず
調理時間:炊飯で1時間。早炊きでも最低30分。
仕事の合間に炊飯器のスイッチをつけるだけなのですが、これが忘れる!!
しかも、ご飯単体で完結できない。
もっというと、平日に買い物に行けなくても、5日くらいは日持ちするものだけで乗り越えたいところ。
個人的結論:ご飯は1品だけで完結できない!!食べようと思った時にすぐ完成しない!平日に買い物行く時間がない!
どうしてパスタと米の消費に差が生まれたのか、
個人的に考えた理由は2つです。
- ご飯は1品だけで完結できない
- 食べようと思った時にすぐ完成しない
- 平日に買い物に行く時間がない
在宅会社員が米を食べるために実践したこと
一言でいうと、計画的にご飯を用意するということです。
- まずは、米を食べると決意。
- タイマー機能を活用して炊く。
- 朝ごはんを多めにたいてお冷やを食べる。
- カレーの作り置きをする(前日夜の仕込みが必要)→食中毒に注意してください
- レンジでチンするハンバーグを買っておく。
- ツナ缶/納豆/キムチ/梅干しの確保
おわりに
以上、コロナ禍におけるパスタと米の消費傾向に差があることについてみてきました。
米を食べなければならないわけではありませんが、
米を食べるといい生活している感じが出ておすすめです。
さらに、直接的な因果関係は不明ですが、おかげさまで在宅でも在宅前と同じ体型をキープできています。
みなさん、米を食べましょ〜!!
<<スポンサー広告>>