皆さんには、大切にしている言葉はありますか?
ことわざは、長い年月を超えて、先人たちが”言葉”として残してくれた、重要なメッセージが多く残っています。
今日は『誰も知らない世界のことわざ』(2016) エラ・フランシス・サンダース (著), 前田 まゆみ (翻訳)という本をご紹介します。
この本では、世界中のことわざの中から、選ばれし51個のことわざを紹介してくれます。
今のあなた自身や、あなたの周りで頑張っていたりもがいている人の
心を救ってくれることわざが見つかるかもしれません。
今日は、その中でも、私が気に入った7個をご紹介します。
おすすめのことわざ7選
ちょっと怖いけど、頑張る人に送りたいことわざ
「オオカミの口の中へ!」(イタリア語)
これは、イタリア語のことわざで“Good Luck”(頑張れ!)という意味です。
命がけで事に当たれ!!という強いメッセージで、英語のことわざで”Break a leg”(足を折れ)と同義です。
マンツーマン英会話スクールIHCWAYの英会話の表現やイディオムを一日一分で学ぶ「一日一英会話」。Break a leg…
この言葉を贈られた人は、覚悟を決めた真剣勝負を応援してくれるのだと思えて勇気が湧き、 “Crepi!”(力強く)と返事するそうですよ。
ぜひ使ってみたいですね!
日本の昔話では違うみたいだよ。
むしろ農作物を動物から守ってくれる存在だったんだね!
頭の中にコオロギがいっぱい。(イタリア語)
でも、意味はとっても素敵です。
そのままの意味では、頭の中が「ナンセンス」なものでいっぱいという意味になるのですが、
ナンセンスに見えることを夢見る人たちは、求められている変化を実行する人なんですって、
「あの人は頭の中がコオロギでいっぱいなのよ」なんて、旦那様のことを言った奥様がいたとしましょう。
それはつまり、コオロギが信じられないほど高く飛ぶがごとく、
大きな野望をもち、きっとそれを実現する人なのよ!と言っている事になります。
コオロギが農家のペチカで鳴いているのは、その家がうまく行っていることを示すんだって!
自分の行動を見直したくなることわざ
水が半分しか入っていない壺のほうが水がよくはねる(ヒンディー語)
「本当の知識を持っていない人に限って、必要以上に大声で語り、飛び回り、また腕を大きく動かしておおげさな身振り手振りをする」という意味です。
大切なメッセージは、ほんの短い言葉で伝えることができる。
要するに、端的に話せ!ということのようです。
確かに、話の長い人ほど、何も理解していないかもしれません。
色々な話をした後に、本題の羊の話に戻ろうか〜という感じだそうです。
考えさせられることわざ
水を持ってきてくれる人はその入れ物をこわす人でもある。(ガー語)
これはガーナのことわざです。
ガーナには井戸や川から長距離を歩いて水を運ぶ習わしがあるらしいのですが、
その途中で土器がよく壊れてしまうと。
努力して運ぼうとした結果、土器が壊れてしまったのです、
「助言する事がないときや、手伝うつもりがないときは、何かを成し遂げようと努力して、その最中でうっかりミスをしてしまった人を批判するべきではない」という意味です。
ぼくも君がしょっちゅう失敗して帰ってくるから「またか〜」と思うけど、
きっと頑張った結果なんだろうなと思って黙って見ることにしているよ。
海の水はただながめるだけのもの。(スワヒリ語)
これはどういう意味でしょうか?
あなた本当にフランス生まれなの?
彼らにとっては眺めることしか出来ないから・・・と。
ちょっと楽しげなことわざ
5~15世紀には移動式サーカスでクマがタップダンスを踊っていたんですって!
小さい頃、好きだったな〜
ぼくもタップダンスの練習しようかな!?
“羊に戻ろう!”
おわりに
さて、いかがでしたでしょうか?
最近では、「逃げるは恥だが役に立つ」というハンガリーのことわざが日本でも有名になりました。
これは、逃げることは恥だが、それよりも生きることの方が大切で、そのために逃げることは有効であることを意味しています。
誰だって、何かから逃げたことはあるでしょう?
たった一言、何気なくはなったその一言が、
誰かの人生を大きく変えてしまうことがあります。
それは、良い方向にも、悪い方向にも。
私も、少しづつではありますが、ユーモアがあって、
美しい言葉が自然と出てくるようになりたいな〜と思います。
短い言葉で色々と考えさせてくれることわざは、水が満タンの壺のよう!
ぜひご覧ください。