【ネタバレあり】映画『イヴ・サンローラン』(2014)-アルジェリア戦争とYSLというブランド

こんばんは。

映画『イヴ・サンローラン』(2014)を観ました。

ストーリーはさておき、どのシーンも芸術作品のようにとにかく美しい映画でした。

特に、イヴ・サンローラン財団の公式バックアップがあり、映画内のファッションショーシーンで使用される衣装は全て当時の本物。。。
どれも、見事なものでした。お針子さんたちも本職の方々が出演されています。

動画配信状況

現在、Amazon Prime Video、Netflix、U-Nextなどで観賞することが可能です。

イヴ・サンローラン(1936-2008)はどんな人?

本作の主人公は、言わずと知れたブランドの創立者でデザイナーのイヴ・サンローラン(1936-2008)。

シャネルやディオールと並び、“モードの帝王”として20世紀のフランスファッションを牽引した人物です。

17才の時に若手デザイナーのコンクールに応募し、見事入選。
その実績を認められ、19才にしてディオールに雇われ、その死と同時に、
若干21才の若さでメゾンディオールの後継者となります。

その後、2002年で現役を引退、2008年に他界しました。

公私ともにイヴの生涯のパートナーで、フランスの実業家ピエール・ベルジェ(1930-2017)も本作品を絶賛しています。

引用元:fashionpress「初のブランド公認、映画『イヴ・サンローラン』監督レスペールのインタビュー公開」

イヴの出身地・旧フランス領アルジェリアの独立戦争(1954-1962)

イヴの出身地は、アフリカ大陸の旧フランス領アルジェリアです。17才の時(1953年ごろ?)にパリに移住しています。

第二次世界大戦以降、植民地化されていたベトナムなどの東南アジア諸国やアフリカ諸国では次々と独立運動が起こります。
1960年にはアフリカの年と呼ばれ、カメルーン・トーゴなど17の国が独立を果たしました。
一連の独立戦争の中で、残念ながらもっとも長く激しい戦いを繰り広げたのが、アルジェリアです。
1954年から1962年まで8年間続きました。

そして、1960年にはイヴ自身がフランス軍の一員として、アルジェリア戦争に徴兵され、
自分の出生国と戦う残酷な要求されます。(なお、すぐに精神病を患い、病棟送りとなります)

出兵命令が出た時点で、すでにDiorのデザイナーとして知名度の高かったイヴは

  • 「戦争に弱腰」

などメディアから吊し上げられました。

映画の中でも、アルジェリアの独立戦争について、以下のようなセリフ述べています。

  • 「あれはフランスの恥だ」(出身地を聞かれた時)
  • 「服が私の”戦い”です」(アルジェリア情勢について質問された時)

自らのブランドを立ち上げたあと、ミリタリー風のデザインが増えることには、
自らの生い立ちも関係しているのでしょう。

Dior時代とYSL(独立後)のデザインを比較

Dior時代のデザイン

映画で登場する一番最初のファッションショーはDiorのデザイナー時代のものです。
シャネルの反動で、Diorは”女性らしい”デザインであったということですが、
劇中の表現では、以下のように表現されています。

  • 若々しく陽気で甘酸っぱい感じ
  • シンプルでしなやかで軽快なのにDiorらしく厳格
Dior時代のデザイン
引用元:https://www.fashion-press.net/news/10763
Dior時代
引用元:https://www.fashion-press.net/news/10763

確かに、他にも可愛らしい衣装が多かったです。
また、このモデルさん(この人は女優さん)はその後、YSLの立ち上げに尽力してくれたようですが、
「あのスタイルはもう古い」と新しく強そうな金髪美女モデルに変わっていきます。

YSL(独立後)のデザイン

独立後は、サファリルックスモキングなど、女性のパンツスタイルをデザインしたり、
既製服により若者に手の届くブランドにするなどの先進的な取り組みを行いました。

引用元:http://www.vogue.co.jp/blog/taco/archives/3924 © Fondation Pierre Bergé – Yves Saint Laurent, Paris

おわりに

美術館で絵を観賞しているような、とにかく視覚的に美しい映画でした。

偉大なる天才の人生ほど苦悩に満ち溢れているものですね。

次から免税店でブランドを見る目が変わりそうです。早く海外いきたいな〜。

引用元:IMDb
引用元:IMDb

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