7Days Book Cover Challenge Day2【April 30】
こんにちは。わらです。
GWはいかがお過ごしでしょうか?
私は、自分で自分に課した、7日間連続で本を紹介するという挑戦のせいで、
半ば苦しみ、半ば楽しみながら、必死になって本を読みました。。。笑
さて、本日は、「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」という本をご紹介します。
「将来は、もう一度大学院に入って、統計学の勉強をしたい。そして、海外のベンチャー企業に入り、エンジニアとしても活躍してみたい。でも、今は、戦略コンサルタントとして、良いポジションにいさせてもらえているため、もう少し今の会社で仕事を頑張りたい。人生100年時代ならば、20代はやりたいことベースで生きたい。」
いつも彼のしっかりとした思考には驚かされます。
- 色々なことに挑戦しながら、将来像の描き方をもがいている方
- 上記のような、人生設計が出来ていないように見える人のことを理解出来ない方
ここでは、知識とスキル、仕事という観点でお話しします。
ただ、どの世代が読んでも、色々な見方が出来る本だと思います。
人生が長くなれば、途中で変身を遂げることが不可欠
工業が発展して以来、人の人生は「教育→仕事→引退」という3つのステージで構成されてきました。
しかし、人生が長くなれば、生きていくために“仕事”のステージが長くなっていきます。
仕事のステージが長くなれば、一つのスキルだけで仕事人生を終えることは難しくなります。
人生がマルチステージ化していくということです。
「ずっと働かないといけないのか・・・」とネガティブな気持ちになる人もいるでしょうし、
「そうか、人生で色々なことが出来るようになるのか!!」とポジティブな気持ちになる人もいるでしょう。
過去のどんな偉大なる先人の人生も、ロールモデルにはなり得ないのです。
逆に言えば、誰もがロールモデルになることが出来る時代を生きています。
この本では、長寿社会を受け入れ、適応するために準備・計画しておくことが重要であると述べています。
変身資産とは「自分のことをよく知っていること」
人生が長くなり、自らを変身しようと思った時に重要になるのが、何が変わらないのかということです。
もう少し掘り下げて言えば、マルチステージ化した社会では、自分の人生という物語に何らかの一貫性を持たせることが難しくなる。その時に、”自分はどのような価値観に基づき行動するのか”、”自分はどのようなことが比較的得意なのか”、自己のアイデンティティが変身では役にたつというのです。
著書では、アイデンティティを知っていることを「変身資産」と呼んでいます。
では、アイデンティティを知るためにどんな行動が出来るのでしょうか?
その①:人的ネットワークを広げる
変身においては、選択肢が多い方が有利です。
自分と違う人たちとの繋がりを持つことで、
色々な人の立場に立ってものを考えられるようになります。
また、チャンスは友人の友人がもたらすことが多いというのも、
研究で明らかになっているようですよ!
その②:人生において、多様なステージを設ける
人生が長くなれば、以下のようなステージ(仕事の仕方?)を人生に設ける人が増えるだろうと著書では述べられています。
- エクスプローラー(探求者):
周囲の世界を探査し、その世界がどのように動いているか、そして自分が何をすることを好み、何が得意かを発見していく。
自分という存在の境界を押し広げ、固定概念から脱却し、他の人たちの行動をじっくりみる
- インディペンデント・プロデューサー:
専門性を身につけ、学習し、しかも生産活動に携わる時期。
生産活動を通して、学習することに重きがおかれる。
大きいのは、このステージでは安心して失敗が出来る。
- ポートフォリオ・ワーカー:
異なる種類の活動を同時に行う
エクスプローラーとインディペンデント・プロデューサーは、無形資産、特に変身資産への投資が中心になります。また、変身資産を得るためには、人生を通して、“実験を繰り返す”必要があるのだそうです。
自分に当てはめて考えてみた
結論としては、私もまだまだ無形資産への投資をしている最中にあるのだと感じました。
ただ、過去に無意識のうちにやっていた行動は、確実に自分を次のステージに引き揚げてくれているのだろうと、
自信を持つことが出来ました。というのも、著書を読みながら、私の中には、エクスプローラー的な経験をしたという自負があったからです。
色々とつまみ食いしてしまう方の不安に少しでも自信を持ってもらいたく、
今からアメリカのモンタナ州というど田舎にあるホテルでハウスキーパーをしていた時のエピソードを3つ回顧します。
エピソード①:同い年のハウスキーピングチームのボスと
アメリカ人って結構残業するんだな、ということを学びました。
むしろ、どんな仕事であっても、与えられた仕事をまっとうすることに対する、
プロ意識の高さが日本とは段違いだと思いました。
エピソード②:従業員バスの運転手さんと
いつも本当にいい加減なことを言ってくる、40才くらいの従業員バスの運転手さんが、
まさかの経済学の修士を取得しておられ、昔は真面目なサラリーマンをしていたと聞いて驚きました。
「自然の中で生きていく」ことを自ら選択したエピソードを聞いた時、
動物のことや環境のことなど、”リベラルアーツ”の真価を感じました。
エピソード③:フロントデスクで働く年下のアメリカ人大学生と
(大学生が夏休み限定でフルタイムの仕事についていたパターン)
川辺にシートを敷いて寝転がり、夜空に輝く流れ星を見ながら「君は将来どうなりたいの?」と質問されたのも、
本当に良い思い出です。
これ以上は内緒・・・
(ちなみに、特に何もありませんでした💔)
これらの経験は私のエクスプローラー的な体験です。
日本人が働きすぎる問題についても、環境問題についても、若者のキャリアについても、
自分の意見を述べろと言われれば、完璧ではなくても、何らかの答えが出せるだろう、という自分の自信につながっています。
そして現在、私は、ありがたいことにコンサルタントであり、少しエンジニア業務も行うという職についています。(ちなみに、これも、アメリカのど田舎で経験したFinTechに感動してこのキャリアを選びました)
また、サイドプロジェクトやこのブログの運用を通して、
インディペンデント・プロデューサー的なことが実践出来ていくと思っています。
きっと、これらの行動を一つ一つ積み上げていくことで、
自分の軸が見つかっていくと思っています。
子供の成長には個人差があるように、大人も人間です。
自分らしさが見つかる時期に前後があるのは仕方がありません。
私は、本当の自分らしさが見つかるまで諦めない方を応援したいと思っています。
つまみ食いをしてしまう方にお聞きしたいのですが、
皆さんの心の中にも本当は同じような体験が少しはあるのではないでしょうか?
おわりに
日本では、学生の留年や、転職など、若者が一つのことに打ち込まないことについて、
否定的な考え方があることを感じています。
しかし、100年という長い人生を考えた時、
そういう時間があっても良いのではないでしょうか?
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!