川合俊輔さん著「UXと理論で作る Webデザイン: デザイナーでなくてもわかる」(2017年)を読んだのでご紹介。
中学・高校時代の旧友とサイドプロジェクトを始めた。
サイドプロジェクトは、起業とも副業とも異なる。
サイドプロジェクトとは、”本業が別途ある人々が集まって、自分が本当に好きなことで、何かをすること”、”時間の制約がなく、ゆっくりと楽しみながら続けること”を意味するようだ。
どのようにこのプロジェクトを進めたらよかろうかと考えていた。
この書籍に目を通した。
デザイン思考をWebデザインに活用する
デザイン思考は人間工学や建築業界から誕生した考え方で、
問題をデザインで解決する思考やプロセスのことを意味する。
要するに、顧客の目線にたった製品・サービス開発ということだろう。
確かに、特に日本の製品は、技術力では長けているのに使い勝手やデザイン性、
ユーザーの気持ちの高まりなどを考慮出来なかったものが過去にもたくさんある。
例えばPCだって、性能面ではどこのメーカーもそれほど変わらないかもしれないのに、
なぜ人々はDesigned by Apple in Californiaを支持するのか。
これも顧客体験の違いと言えるのだろうか。
著書では、繰り返し、顧客体験に基づくWebデザインについて教えてくれる。
プロセスは以下の通りになると書かれていた。
- UXデザイン
- ストーリーボード
- 情報設計
- ワイヤーフレーム
- ユーザビリティーテスト
- 実装
デザイン思考を活用したWebサイト設計では、
ユーザーが欲しいと思っている情報が何か、どのように信頼を獲得するのか、
すなわち、コンテンツストラテジーと情報設計(AI)が重要なのだそうだ。
これまで考えたことがなく、個人的には目から鱗だった。
UX設計が出来ているから”あの有名サイト”のUIは異なる
著書では、ユーザーがサービスを利用するシーンを具体的に思い描くことによっても、
どこで誰がそのサイトにお金を払うのか(ビジネスモデル)を明確にすることによっても、
UIが変わることを紹介している。
冒頭で述べたレストラン検索の「食べログ」と「ぐるなび」はビジネスモデルが異なるというのだ。
前者はユーザーが有料会員になることにより、後者は広告収入により収益を得ている。
検索エンジンの「Google」と「Yahoo!」も同様の違いがある。
Googleは課金するほど検索エンジンの上の方に表示してもらえる制度を設けている。
私たちのWebサービスは、どんな画面が良いのだろうか。。。
奥が深い。